こんばんは、なゆです💊
私は大学病院、美容クリニックを経て現在は施設の看護師として働いています。
病棟時代はドクターの指示に基づいて軟膏塗布をおこなっていたのですが、施設で働くようになってから看護師判断で塗っていることも多く見られました。
症状に合わせての塗り分けがイマイチ把握ていておらず、調べてもいいものが見つからなかったので、自分の勉強がてらこれから施設等で働く看護師さんや新卒の看護師さんの助けになればいいなと思い、まとめてみました✨
⚠️勉強の身なので、間違っていることがある可能性があります。
詳しい方がいたらコメント等で教えていただけると嬉しいです😊
ワセリン
ワセリンには「白色ワセリン」と「プロペト」の2種類があります。
効果としてはどちらも同じですが、状況に合わせて使い分けします。
効果
肌を保湿すると共に、摩擦や刺激から肌を保護する。
どんな時に使うのか
皮膚の発疹・発赤、痒み
白色ワセリンとプロペトの違い
白色ワセリンとプロペトの違いは「純度」です。
白色ワセリンから不純物を取り除いたものがプロペトなので、プロペトの方が純度が高いです。
白色ワセリンは塗るとベタつくのに対して、プロペトは伸びが良く塗りやすいです✨
プロペトは眼軟膏や重度の敏感肌の人にも使用できるメリットがあります。
リンデロン
リンデロンとはステロイド外用薬です。
よく知っている方も多いのではないかと思います!
ステロイド外用薬は作用の強さが5段階になってます。
Ⅰ.最も強い(Strongest)
Ⅱ.非常に強い(Very Strong)
Ⅲ.強い(Strong)
Ⅳ.普通(Medium)
Ⅴ.弱い(Weak)
ステロイド外用薬を長期間使用することで、皮膚の抵抗力が低下し様々な副作用が起こってしまうので長期間使用はしないこと!
「リンデロンA」「リンデロンV」「リンデロンVG」「リンデロンDP」の4種類あります。
種類によって効果、使用部位が異なるのでそれぞれに合わせて説明したいと思います🌷
リンデロンA
強さは「Ⅴ.弱い(Weak)」相当
効果
赤み、腫れなどの症状を改善
どんな時に使うのか
抗生物質(フラジオマイシン)が入っているので、細菌感染やその可能性がある眼・耳・鼻に使用
(強さが「Ⅴ.弱い(Weak)」相当なので、顔に使用できる✨)
リンデロンV
強さは「Ⅲ.強い(Strong)」
効果
湿疹、皮膚炎、虫刺され、紅斑症など
どんな時に使うのか
炎症による皮膚の痒み・赤み・腫れなどの症状を改善。
首やお腹など、皮膚の薄い部分にも使用できます◎
⚠️細菌や真菌の感染には原則として使われません🙅♀️
⚠️皮膚潰瘍や重いやけど、凍傷には治りが遅くなる恐れあり
リンデロンVG
強さは「Ⅲ.強い(Strong)」
リンデロンVにG(ゲンタマイシン=抗生物質)が配合されたものです✨
効果
感染を伴う湿疹・皮膚炎、外傷や火傷の二次感染
どんな時に使うのか
皮膚の赤み、痒み、腫れなど(リンデロンVと症状は同じ)
抗生物質が配合されているので、細菌感染があるものに効果的です💪
リンデロンDP
強さは「Ⅱ.非常に強い(Very Strong)」
効果
湿疹、薬疹、ケロイドなど
どんな時に使うのか
湿疹、皮膚炎、虫刺されなど幅広い皮膚症状の改善
リンデロンの中で最も強いランク⚡️
劇薬の区分☠️
手足や体幹に使用。
顔には使いません🙅♀️
ロコイド
ロコイドもリンデロンと同じくステロイド薬です。
強さの区分は「Ⅱ.普通(Medium)」です✨
効果
湿疹、疥癬、皮膚炎など
どんな時に使うのか
痒みや炎症を抑える。
強さが「Ⅱ.普通(Medium)」のため、顔や陰部など吸収の良いところでも使える!
ゲンタシン
ゲンタシン軟膏(ゲンタマイシン)は抗生物質の軟膏です。
効果
擦り傷、火傷など
どんな時に使うのか
抗生物質なので感染を抑えたい時に使用します。
(殺菌成分)
⚠️耐性菌ができやすくなるので、長期間は使用しない
オイラックス
効果
湿疹、皮膚炎、痒み、虫刺され
どんな時に使うのか
痒みを抑える軟膏です🌸
オイラックスHという軟膏もありますが、こちらはステロイド入りです!
ステロイドが入っているため、炎症を抑えてくれます✨
ラミシール
効果
足白癬、皮膚カンジダ症
どんな時に使うのか
水虫の薬です。
足の甲以外の足に塗ります。
まとめ
施設によって使う薬が異なるかもしれませんが、使う薬の種類は限られてくるのかなと思います。
なんの症状にどの薬が効くのか選択するためにはまずは薬の知識が必要だと感じました。
実際に今回まとめてみて、頭の中が整理できた気がします!
他にも施設でよく使う薬があればコメント等で教えてください🙆♀️